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財務省は今後「かかりつけ医の制度化」を求めないと私が判断するのはなぜか?[深層を読む・真相を解く(134)]

No.5180 (2023年08月05日発行) P.54

二木 立 (日本福祉大学名誉教授)

登録日: 2023-07-26

最終更新日: 2023-07-26

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前回連載(133)(本誌7月1日号)で「骨太方針2023」の社会保障・医療制度改革方針を検討した際、最後に、「かかりつけ医問題は政策的に終わった」と書き、その根拠の1つとして、春の財務省・財政制度等審議会「建議」(以下、「建議」)が「かかりつけ医の制度化」に触れなかったことを挙げました。

この判断に対して、複数の方から、最強官庁である財務省が「かかりつけ医の制度化」を放棄するはずはなく、長期的にその実現をめざしているとの疑問・質問をいただきました。

そこで今回は、私の判断の根拠を述べます。まず、今までの「建議」の「かかりつけ医(の制度化)」の書きぶりの変化を述べます。その上で、財務省が「かかりつけ医の制度化」に固執しない理由について述べ、これが、財務省が得意とする「変わり身の早さ」の現れであると説明します。

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