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繰り返す咽頭出血の主訴で受診した50歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(292)]

No.5169 (2023年05月20日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

栁田育孝 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

林 寧 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

横川大樹 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2023-05-18

最終更新日: 2023-05-17

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20年前からとんかつの衣などが口腔内を刺激した際,数分以内に出現する咽頭からの出血を繰り返したため,揚げ物の摂取を控えていた。

2カ月前,咳込んだ際に喉の痛みとともに吐血した。1カ月前にその精査目的で行った上部消化管内視鏡検査直後に咽頭痛と呼吸困難を生じたため,喉頭内視鏡検査を施行したところ,梨状窩と披裂部の血腫を認めたが自然軽快した。咽頭からの繰り返す出血の原因精査のため,当科を紹介受診した。

既往歴,家族歴に特記事項なし。

受診時の身体診察では口腔内に異常所見はなかったが,当日の昼食で焼き餃子摂取直後,右側咽頭に17×18mmの血腫を認めた(図1)。

一般血液,生化学検査は正常範囲。

 研修医の診断:von Willebrand病

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