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両下腿浮腫を主訴に受診した44歳女性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(131)]

No.4815 (2016年08月06日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2016-10-19

最終更新日: 2017-01-20

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  • 2カ月前からの両下腿浮腫と労作時呼吸困難が徐々に悪化したため,近医より当院へ紹介となった。19歳時と38歳時に脳梗塞,および10歳代より閃輝暗点を伴う片頭痛の既往がある。常用薬はない。

    身体所見では,脈拍72回/分,血圧146/90mmHg,SpO2 98%(room air)。頸静脈怒張なく,心音,呼吸音に異常を認めない。両下腿に軽度のpitting edemaを認める。

    血液検査での異常値は,Hb 8.9g/dL(MCV 63.3fL),血清鉄12μg/dL,フェリチン2.6ng/mL,BNP 34.9pg/mL(基準値<18.4pg/mL)。心電図は正常範囲。胸部X線を示す(図1)。


    研修医の診断 : 鉄欠乏性貧血に伴う心不全

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