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伝染性軟属腫(みずいぼ)[私の治療]

No.5156 (2023年02月18日発行) P.46

清水忠道 (富山大学学術研究部医学系皮膚科学教授)

登録日: 2023-02-17

最終更新日: 2023-02-14

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  • 伝染性軟属腫は,ポックスウイルスに属する伝染性軟属腫ウイルス(molluscum contagiosum virus:MCV)の皮膚への接触感染により生じる。潜伏期間は2~7週間である。保育園や幼稚園への通園等で,家族以外の他人と接触機会が増える3~4歳にかけて増加する。スイミングプールでの皮膚の接触やタオルを介して感染する。アトピー性皮膚炎の患児では,バリア機能が未熟なため感染しやすく,多発しやすい。

    ▶診断のポイント

    臨床症状は,半米粒大~小豆粒程度の正常皮膚色の小結節が散在性にみられる。中心臍窩を有することが多く,顔面を含む全身に多発する。特徴的な形態から視診にて診断は比較的容易であるが,扁平疣贅,尋常性疣贅,黄色肉芽腫などと鑑別を要する場合がある。

    診断に迷う場合は,トラコーマ鑷子を用いて白色の粥状塊を摘除して確定を行う。ダーモスコピーで中心臍窩を確認することも鑑別に有用である。

    成人発症は比較的稀であるが,白血病や悪性リンパ腫,ステロイドの長期内服などにより免疫低下をきたしている患者に生じやすいため,これらの患者で小結節をみた場合に見落とさないよう,注意が必要である。

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