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発達障害に関連する制度の整理─各種制度の知識が,よりよい発達支援につながる[プライマリ・ケアの理論と実践(156)]

No.5133 (2022年09月10日発行) P.12

一ノ瀬英史 (いちのせファミリークリニック院長)

登録日: 2022-09-08

最終更新日: 2022-09-07

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SUMMARY
発達障害を有する子どもが幼少時から就学する中で,年齢に応じて利用できる制度を概説した。よく利用されている制度として,児童発達支援,放課後等デイサービス,学校での特別支援学級・通級がある。

KEYWORD
療育
発達支援とほぼ同義で使われ,障害のある子どもの発達状況や障害特性に応じて,成長を促してできることを増やしたり,隠れた力を引き出す,各種制度の支援を指すことが多い。より早期からの介入が有効とされる。

一ノ瀬英史(いちのせファミリークリニック院長)

PROFILE
亀田総合病院で内科小児科複合プログラムの1期生として研修後,頴田病院で家庭医研修プログラムの指導医。2021年より現クリニックを継承し,院長に。プライマリ・ケア認定医,小児科専門医,総合内科専門医,在宅専門医,経営学修士MBA(グロービス)。

POLICY・座右の銘
我に七難八苦を与えよ

発達障害のある子どもたちは日々の生活や学校生活の中で困難を抱えており,保護者も悩んでいる。診察室の中だけでは解決することは難しく,ましてカウンセリングや薬物治療だけでも不十分であり,毎日の生活の中でのサポートが必要である。そのために,各種療育や福祉制度が存在しており,それらを理解して連携をとっていくことが発達障害の診療では必要である。

本稿では,発達障害もしくはその疑いとされる小児や,軽度知的障害の小児を主な対象とした制度を表1にまとめ,そのうちの医療機関でよく連携をとるサービスについて解説を行う。







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