日本医師会は9月21日に都道府県医師会JMAT担当理事連絡協議会を開き、各都道府県医が熊本地震時の活動を踏まえた課題などを報告した。情報共有や調整など後方支援を担うロジスティクスの役割は重要だとして、JMAT(日本医師会災害医療チーム)での人材養成の必要性が指摘された。
協議会では石川広己常任理事が、熊本地震の課題を災害発生前、災害時、一定期間経過後に分けて説明(表)。被災県の熊本県医が臨時で立ち上げた「JMAT共有サイト」(用語解説)を今後は日医が常設、周知徹底し、いつでも利用可能にしておく必要があるとした。また、災害医療調整本部のクロノロジー(時系列活動記録)、交通情報など有用な情報が掲載されたEMIS(広域災害救急医療情報システム)には日医をはじめ多くの都道府県医や病院が登録しているが、JMAT関係者には診療所の医療従事者も多いことから、未登録の都道府県医、病院の把握と登録推進、関係者は未登録でも情報の取得や入力が可能となる方法を検討するとした。
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