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急性咽頭炎後・肺多発異常陰影例のグラム染色像をどう考えるか? [画像診断道場〜実はこうだった(26)]

No.4822 (2016年09月24日発行) P.5

山本 剛 (西神戸医療センター臨床検査技術部)

登録日: 2016-09-23

最終更新日: 2016-10-06

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  • 急性咽頭炎後・肺多発異常陰影例のグラム染色像をどう考えるか?

    25歳,女性,無職(元事務職)。主訴:発熱,咽頭痛,左胸痛。
    既往歴,家族歴に特記すべき事項なし。喫煙(−),機会飲酒(+)。
    現病歴:X−13日より40℃超の発熱と咽頭痛,吸気時の軽い左胸痛を主訴に救急外来受診。扁桃周囲に白苔を伴う発赤・腫脹と右頸部リンパ節腫脹。急性扁桃腺炎の診断でセファクロル,ロキソプロフェン,H2ブロッカー処方。X−7日に肺左舌区および右下葉に異常陰影を認め,肺炎と胸膜炎との診断で,レボフロキサシンへ処方変更したが改善せず。X日には右上下肺野および左舌区に空洞を伴う浸潤影あり,入院。クリーム状・粘性の喀痰。グラム染色実施。
    現症:身長168cm,体重74.0kg,体温39.8℃,血圧102/60mmHg,脈拍98/分・整,SpO2 98%(room air)。咽頭発赤(+),扁桃腫大(+),扁桃潰瘍(+)。

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