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『医師のための口腔ケアガイド』について著者の廣瀬知二先生にお聞きしました

登録日: 2022-03-08

最終更新日: 2022-03-08

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医師のための口腔ケアガイド

[執筆]廣瀬知二(伊東歯科口腔病院訪問診療部長)

判型:A4判
頁数:80頁、図59点、表11点
価格:1,760円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力を教えて下さい。

口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防に効果があることがYoneyamaらによりLancetに発表されてから、20年以上が経過しました。その後データの集積がさらに進み、適切な口腔ケアの実施が入院期間の短縮や全身の健康状態の維持・向上にもつながることが明らかにされつつあります。これまで口腔ケアの手技に重点が置かれている成書は多くありましたが、医師を対象とした、口腔ケアと口腔以外の疾患との関連について詳述されているものはあまり見かけませんでした。

本コンテンツはこの点に重点をおいて、口腔の構造と加齢による変化といった基礎的な知識から、COVID-19を含む呼吸器疾患、糖尿病、周術期、がん終末期など、疾患や患者ケースごとに解説しました。一度通読するだけで、各症候に対してどういった対応や注意が必要か理解できます。この点は本コンテンツがPDF版であることの特性を活かし、著者が訪問診療で経験した典型的な画像を選びだして、数多く掲載しています。

─医療現場での活用方法を教えて下さい。

実施されている口腔ケアが適切かどうかのチェックポイントを画像により例示していますので、回診時などに口腔の状態を短時間で評価することができます。このことによって、看護師や介護者に対して指示や歯科医師に紹介を必要とするケースか否かの判断がスムーズとなります。

また、歯の脱落、歯肉出血、顎関節脱臼などの口腔ケアに伴う偶発症について、歯科を受診するまでの応急処置、避けるべき行為を認識でき、的確な対応が可能となります。そして、歯科への紹介や歯科からの照会時の留意点を疾患ごとに確認できるので円滑な情報共有が進みます。

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公益社団法人 地域医療振興協会 市立大村市民病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 総合内科・消化器内科・呼吸器内科・神経内科・整形外科 等 若干名
勤務地: 長崎県大村市

急性期から回復期、維持期までの疾患の治療・管理はもとより、予防医学としての健診事業にも力を注いでいます。
ハイケアユニットから地域包括ケア・回復期リハ病棟まで有しており、地域の皆様に対して急性期から回復期まで切れ目のない医療、充実したリハビリサービスを提供できる体制が整っております。
基幹型臨床研修指定病院として医師の教育にも寄与しています。当協会のコンセプトの1つである離島医療の支援も積極的に行っています。

救急医療体制については、1次から3次まで幅広く患者さんを受け入れています。
特に3次救急患者さんに関しましては、症状に応じて長崎医療センター及び救急隊と連携をとりながら、必要に応じた救急対応を行っています。また、2次までの救急患者さんに関しては、専門医と総合医が協力し対応しています。
救急医療についても二次救急を担っています。緊急の大血管手術やバイパス手術も行っており、長崎県内外から高い評価を受けています。
なお、日当直体制では、内科・外科系及び循環器系で 救急体制を整えています。
現在、内科・外科系の日当直体制は、内科医師が火曜日・木曜日・土曜日 の当直帯及び土曜日・日曜日の日直帯、外科系医師が月曜日・水曜日・金曜日・日曜日の当直帯に救急対応を行っています。
また、大村市夜間初期診療事業(内科系・小児科)に参画しています。
平成29年度より新病院にて診療を開始しております。
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