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認知症の認知機能障害に対する薬物療法について

No.5044 (2020年12月26日発行) P.51

山内 繁 (大阪医科大学神経精神医学)

金沢徹文 (大阪医科大学神経精神医学教授)

登録日: 2020-12-24

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 【進行抑制を目標にNMDA受容体拮抗薬とコリンエステラーゼ阻害薬を組み合わせて使用】

認知症の薬物療法としてわが国で承認されているものは,アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症に対するものである。アルツハイマー型認知症は緩徐進行性の記憶障害を特徴とし,進行すると幻覚・妄想や徘徊といった周辺症状を呈することがある。レビー小体型認知症は認知機能低下,パーキンソニズム,幻視,レム睡眠行動障害などを特徴とする認知症である。

以前はアルツハイマー型認知症の認知機能障害に対してコリンエステラーゼ阻害薬であるドネペジルのみが承認されていたが,2011年に同じくコリンエステラーゼ阻害薬であるガランタミンとリバスチグミン,NMDA受容体拮抗薬であるメマンチンが承認され,薬物療法の選択肢は広がったと言える。レビー小体型認知症に対しては14年にコリンエステラーゼ阻害薬であるドネペジルのみが承認され使用可能となった。

アルツハイマー型認知症,レビー小体型認知症に対してコリンエステラーゼ阻害薬とNMDA受容体拮抗薬の両者を使用し,認知機能障害の進行を抑制することが目標である。副作用として,コリンエステラーゼ阻害薬は食欲不振,悪心・嘔吐,下痢など消化器症状が多く,NMDA受容体拮抗薬ではめまいなどが多いとされている。

【解説】

山内 繁,金沢徹文  大阪医科大学神経精神医学 *教授

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