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新型コロナ禍の熱中症予防対策とは?(横堀將司 日本医科大学付属病院救命救急科部長)【この人に聞きたい】

No.5016 (2020年06月13日発行) P.6

横堀將司 (日本医科大学付属病院救命救急科部長)

登録日: 2020-06-05

最終更新日: 2020-06-05

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換気と室内温度、マスクと水分摂取、暑熱順化を心がけ
フィジカルディスタンシングに配慮しつつ
熱中症弱者の社会的孤立を防ぐことが重要

よこぼり しょうじ:1999年群馬大卒。2005年日本医科大院修了。米国マイアミ大脳神経外科客員研究員、日本医科大准教授などを経て、20年同大学院教授。専門は脳神経外科救急、体温管理療法。日本救急医学会・熱中症および低体温症に関する委員会委員長。

日本救急医学会、日本臨床救急医学会、日本感染症学会、日本呼吸器学会の合同ワーキンググループが、6月1日、「新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた熱中症予防に関する提言」(表)を出した。日本救急医学会・熱中症および低体温症に関する委員会委員長の横堀將司氏に、提言の内容と新型コロナ禍での熱中症対策のポイントを聞いた。

熱中症を防いで搬送先選定困難事例増加の回避を

─4学会で提言を出した経緯を教えてください。

厚生労働省は、フィジカルディスタンシング(物理的に人と人との間の距離を取ること)、外出時のマスクの着用など、新型コロナを想定した新しい生活様式を求めています。ところが、エアコンをつけながらも室内を換気しなければならないなど、熱中症対策と感染症対策にはジレンマもあります。救急医療と感染症、呼吸器の専門家が協力して、新しい生活様式下の熱中症対策について科学的に検証し、コンセンサス・ステートメントを出したいと考えました。

熱中症も新型コロナウイルス感染症も発熱疾患です。今夏は、熱中症で救急車を呼んだとしても、コロナ疑いとして扱われる可能性があります。それが、搬送先選定困難事例の増加、救急医療の疲弊やひっ迫につながります。熱中症は予防ができる病気ですから、救急医療の混乱を防ぐためにも、感染予防をしつつ熱中症は防いで欲しいという思いがあります。

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