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C型慢性肝炎治療の変遷②

登録日: 2020.06.02 最終更新日: 2026.02.21

岡崎和一 (関西医科大学香里病院病院長)

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【SVR率の高い薬剤が続々と使用可能になっている】

C型慢性肝炎治療において,ゲノタイプ2型に対しても2014年に従来のPeg-IFN+リバビリン併用(SVR率約80%)に加え,テラプレビル+Peg-IFN+リバビリン3剤併用治療が,15年にIFNフリーのソホスブビル+リバビリン併用治療(国内試験のSVR率97%)が可能となった。さらに17年にはゲノタイプ1~6型すべてに対して有効である(パンジェノ型)IFNフリー製剤であるグレカプレビル/ピブレンタスビル配合錠が登場し,DAA(direct acting antivirals)治療期間の短縮(8週)とともに,SVR率100%とほぼ完治が期待できるようになった。また,18年2月には,ソホスブビル/レジパスビル配合錠(12週投与)がゲノタイプ1型に加え2型に対しても使用可能となった。

しかしその一方で,治療不成功となった場合には複雑かつ難治な耐性変異が出現する可能性があり,初回治療のみならず再治療においても確実にHCVを排除する重要性が指摘され,C型肝炎に対する抗ウイルス治療においてIFNフリー治療を行うことが原則とされるようになった。DAAによるウイルス駆除は長期間でのエビデンスが少なく,まだ明らかになっていないものの,インターフェロン製剤によるウイルス駆除と同様に肝発がんを抑制すると想定されている。一方,DAA治療の肝癌再発に与える影響に関しては相反する報告が存在するため,その適応に関しては現時点では慎重に考慮すべきと考えられる。

【解説】

岡崎和一 関西医科大学香里病院病院長


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