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■NEWS 全施設類型で平均在院日数が短縮─2018年度DPC退院患者調査

登録日: 2020-04-01

最終更新日: 2020-04-01

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厚生労働省が325日の中央社会保険医療協議会・総会に報告した「平成30年度(2018年度)DPC導入の影響評価に係る調査・退院患者調査」によると、DPC対象病院、同準備病院、出来高算定病院とも平均在院日数が前年度よりも短縮したことがわかった。

調査対象は、DPC対象病院(1730施設)、DPC準備病院(260施設)、出来高算定病院(2774施設)を20184月から20193月に退院した患者。DPC対象病院の内訳は、▶大学病院本院群82施設、DPC特定病院群155施設、DPC標準病院群1493施設―となっている。

結果をみると、平均在院日数は、大学病院本院群12.43日(前年度12.79日)、DPC特定病院群11.44日(11.62日)、DPC標準病院群11.86日(12.04日)、DPC準備病院12.66日(12.78日)、出来高算定病院13.57日(13.82日)―となり、全ての施設類型で前年度よりも短くなった。

これに対して、他院からの紹介患者数を退院患者数で除して求めた紹介患者率は、大学病院本院群75.7%(75.3%)、DPC特定病院群67.7%(66.6%)、DPC標準病院群53.5%(52.5%)、DPC準備病院38.3%(37.1%)、出来高算定病院30.8%(30.9%)―となり、出来高算定病院はほぼ横ばい、それ以外の施設類型ではわずかに増加した。

退院から4週間以内に計画外で再入院した患者の割合は、大学病院本院群3.3%(3.3%)、DPC特定病院群4.2%(4.2%)、DPC標準病院群4.4%(4.5%)、DPC準備病院4.0%(4.0%)、出来高算定病院4.0%(4.3%)―と、前年度とほぼ同等の水準となった。

20196月末時点で実施の患者申出療養は7技術

同日の総会には、患者申出療養の年間実績(20187月〜20196月)も報告された。それによると2019630日時点で実施されていた技術数は7種類、実施医療機関数は24施設で、前年に比べて3技術、1施設の増加となった。これら技術の総金額は約0.5億円(前年約2.3億円)で、内訳は、保険外併用療養費(保険診療分)が約0.3億円(約1.6億円)、患者申出療養費用(保険外診療分)が約0.2億円(約0.7億円)。総金額に占める患者申出療養費用の割合は41.4%(32.2%)だった。

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