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腱のねじれた男[痛み探偵の事件簿(7)]

No.4992 (2019年12月28日発行) P.40

須田万勢 (諏訪中央病院総合診療科/リウマチ膠原病内科,聖路加国際病院リウマチ膠原病センター)

監修: 小林 只 (弘前大学医学部附属病院総合診療部)

登録日: 2019-12-26

最終更新日: 2019-12-25

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〈あらすじ〉ある日,渡村リウマチクリニックに,関節リウマチで治療中の61歳男性が定期受診した。リウマチのほうはよくなっている気がするが,手指が曲がらないという。屈曲障害の原因を探す渡村。さて,本当の痛みの原因はどこにあったのだろうか?

今月も私のケースファイルから興味深い手指の屈曲障害の症例を紹介しよう。

その日,早期の関節リウマチで3カ月前から治療をしている61歳の男性が私の定期外来にやってきた。プレドニゾロン(ステロイドの一種)15mg隔日で治療を開始し,サラゾスルファピリジン(抗リウマチ薬)の追加のみで寛解(疾患活動性がほぼなくなること)し,プレドニゾロンを漸減しているところだ。

さすが早期に治療開始すると寛解が早いな,と思っていたところだが,今回はやけに神妙な顔で,相談があると言う。聞いてみると,右第2指の屈曲が少ししかできないことに困っており,これは整形外科的問題だろうと考えて駅前に最近できた整形外科クリニックに行ってみたのだそうだ。ステロイドの注射をするか飲み薬の痛み止めをするか,と言われて飲み薬を一応もらってきたが,飲んでいいかどうかわからず相談にきたといういきさつだ。お薬手帳を見ると,トラムセット®が1回1錠1日4回で2週間分出ている。

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