名古屋市大や環境省などが実施している「子どもの健康と環境に関する全国調査」(エコチル調査)で、妊娠中の働き方と出産までの母子の健康状態との関連が明らかになった。全国の妊婦9万9744人のデータを解析したところ、妊娠中後期に働いている女性のうち、週36時間以上の勤務で、夜勤が月1~5回ある女性では、就労していない女性に比べて軽症妊娠高血圧症候群が多かった。特に週あたりの労働時間が46時間以上では、リスクが約2倍に上っていた。
妊娠中後期に週あたり1時間以上働く女性は、全体の52.8%(5万560人)。主な仕事は、事務従事者(16.9%)、看護師(10.6%)、接客・給仕(8.6%)だったという。