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反回神経麻痺の最近の音声治療について

No.4985 (2019年11月09日発行) P.56

福島啓文 (がん研有明病院頭頸科医長)

金澤丈治 (国際医療福祉大学東京ボイスセンター副センター長)

登録日: 2019-11-12

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  • 反回神経麻痺の最近の音声治療について教えて下さい。
    国際医療福祉大学東京ボイスセンター・金澤丈治先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    福島啓文 がん研有明病院頭頸科医長


    【回答】

    【原因疾患の究明および音声訓練と手術治療との選択が必要】

    反回神経麻痺は,高度な気息性嗄声や誤嚥を呈し生活の質を著しく低下させます。本疾患は,胸部大動脈瘤や肺癌,甲状腺癌,頭蓋底腫瘍など重篤な疾患が原因となることが多いため,反回神経麻痺症例に接した場合には十分な原因究明と原因疾患の治療が優先されます。この一方,原因疾患の治療が終了し,音声障害が残存する場合には音声治療の適応となります。

    反回神経麻痺の音声障害は,主に,麻痺側声帯が外転位にあることにより生じます。音声治療は,音声訓練と手術治療に大きくわけることができますが,音声訓練は,声帯外転位の修正ではなく効率的な発声法の獲得が目標になります。訓練の内容は,麻痺した声帯の緊張を高める目的で行うプッシング法や硬起声が有名ですが,それ以外にも,姿勢と呼吸,指圧法による声帯位置の矯正や咳払い発声,ハミング,アクセント法,発声機能訓練などが症状に応じて行われています。

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