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乳房再建シリコンインプラントの至適サイズの決定法について

No.4981 (2019年10月12日発行) P.60

飯田拓也 (東京大学医学部形成外科准教授)

石井直弘 (国際医療福祉大学形成外科教授)

登録日: 2019-10-15

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  • シリコンインプラントは乳房再建の材料として最も多く用いられていますが,既製品であることや乳房形態の個人差のため最適なサイズ決定が難しい場合もあります。幅,高さ,突出度,容積,切除量など様々な指標がありますが,至適サイズの決定法における先生の基本的な考え方についてご教示頂けると幸いです。国際医療福祉大学・石井直弘先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    飯田拓也 東京大学医学部形成外科准教授


    【回答】

    【対側乳房形態のパラメーターを参考にして選択】

    乳房再建は左右対称な乳房の獲得が目的のため,シリコンインプラント(以下,SBI)は基本的に対側乳房形態のパラメーターを参考にして選択します。幅と高さの計測は容易ですが,突出度の計測は時に困難なことがあります。具体的には,下垂が大きい症例やBMI高値で尾側胸部皮膚が厚い症例が該当します。定規を胸壁に対して垂直に押し当てて,乳房最突出部までの距離を内側/外側からの2方向において値が一致するように測定することを推奨します。容積については一部の施設で3D imagingを用いて測定が行われています。やや高価で入手困難であること,測定にやや熟練を要し,誤差を生じる可能性があることが問題点ですが,参考値としうると思います。

    その他では,乳癌手術における切除検体重量も有用な参考値とすることができます。ただし,SBIは通常容積で選択されるため,検体重量を比重(約0.9g/cm3)を考慮して容積に変換する必要があります。

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