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扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍[私の治療]

No.4967 (2019年07月06日発行) P.48

黒野祐一 (鹿児島大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授)

登録日: 2019-07-04

最終更新日: 2019-07-03

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  • 急性扁桃炎の炎症あるいはその病原菌が扁桃被膜外に進展すると扁桃周囲炎を生じ,さらに膿瘍を形成して扁桃周囲膿瘍となる。ただし,被膜外だけでなく被膜内に,そして扁桃上極のみでなく下極に膿瘍を形成することがある1)。20歳代および30歳代の男性に多く,化膿連鎖球菌,肺炎球菌,インフルエンザ菌が主たる起炎菌となり,扁桃周囲膿瘍では約60%の症例で嫌気性菌が検出される2)

    ▶診断のポイント

    発熱と咽頭痛,嚥下痛を主症状とする。上極型扁桃周囲膿瘍では開口制限を伴うが,下極型ではこれを認めることが少ない1)。同様に,上極型扁桃周囲膿瘍では一側の口蓋扁桃および咽頭の発赤・腫脹を認め,口蓋垂が健側へ偏位するが,下極型ではこれらの所見を伴わない。したがって,咽頭痛や嚥下痛を訴える患者の診察に際しては,喉頭内視鏡などで扁桃下極の腫脹の有無を確認することが重要である。

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