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形成外科分野での英語論文を投稿する際,target journalの選定方法は?

No.4967 (2019年07月06日発行) P.52

森岡大地 (昭和大学医学部形成外科学准教授)

三川信之 (千葉大学大学院医学研究院形成外科学教授)

登録日: 2019-07-09

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  • 形成外科分野における研究成果を英語論文にまとめる際,皮膚科や顎顔面外科などの関連分野を含めるとtarget journalは多岐にわたり投稿先に苦慮します。どのようにtarget journalを選定するか,さらにアクセプトされるためのコツなどをご教示下さい。千葉大学・三川信之先生にお願いします。

    【質問者】

    森岡大地 昭和大学医学部形成外科学准教授


    【回答】

    【どのような読者をtargetにしたいのかを自分の中で明確にすることが大切】

    形成外科の対象疾患はきわめて多彩であり,その論文内容も,皮膚科や整形外科,一般外科,脳外科,口腔外科,眼科,血管外科など多岐の関連分野とオーバーラップします。一方,世界には現在3万以上の査読付きjournalが存在し,英文論文を投稿する際のtarget journalの選定には苦慮することも少なくありません。

    筆者のtarget journalの選定方法ですが,基本的にimpact factor(以下,IF)の付いたjournalに投稿しています。IFに関しては様々な問題や批判がありますが,journalの重要性および影響度を評価する指標であり,大学教員や研究者の人事評価に頻用されることは周知の事実だからです。しかし,IF偏重の姿勢によって,重要な研究成果が,形成外科医やその分野を専門とする研究者達の目に逆に触れにくくなる可能性も十分にありえます。

    そこで筆者はまず,読者が形成外科医中心のjournalに投稿しています。自分の論文を,世界のより多くの形成外科医に読んでもらいたいと思うからです。筆者の主なる専門分野は頭蓋顎顔面外科ですが,脳外科医や口腔外科医,耳鼻科医ではなく,形成外科医かつ頭蓋顎顔面外科医をtargetとしたjournalに投稿するといった選定です。そしてchief editorが形成外科医であれば,基本的な思考が似通っており,アクセプト率も上がるのではないかと考えています。ただし,この方法には賛否両論があると思います。形成外科の雑誌は一般にIFが低いため,研究の成果や生産性を査定・比較,IFを足し合わせて業績評価する場合は,より高いIFを有する関連journalに投稿するべきでしょう。

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