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【人】森田洋之さん「日本は高齢化対策で世界のリーダーになれる」

No.4771 (2015年10月03日発行) P.12

森田洋之 (夕張の“破綻からの奇蹟”を出版した医師)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-10

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  • 森田洋之さん(Morita Hiroyuki)

    夕張の“破綻からの奇蹟”を出版した医師

    1971年神奈川県生まれ。97年一橋大経済学部卒、2003年宮崎医大卒。09年北海道夕張市立診療所、12年同所長、本誌で「夕張希望の杜の軌跡」連載。13年南日本ヘルスリサーチラボ(鹿児島市)代表。

    「日本は高齢化対策で世界のリーダーになれる」

    高齢化率が47%と日本一高い北海道夕張市。2007年に市が財政破綻し、171床の市立総合病院は19床の診療所と40床の介護施設に大幅に規模を縮小し、再スタートした。その後、市民の健康状態はどうなったのか。

    元夕張市立診療所所長の森田さんは、この分析結果を本にまとめ、先月、自身が興した出版社の第一弾作品『破綻からの奇蹟〜いま夕張市民から学ぶこと』を上梓した。一般市民にも分かりやすい講義形式の構成だ。

    総死亡数・総死亡のSMR(標準化死亡比)は横ばい。救急搬送は半減。医療費が減り、介護費は上昇したが、その合計額は減少。しかも高齢者人口に変化はない―。この結果には、診療当時、高度医療を提供できないことに罪悪感を覚えていた森田さん自身が驚いた。

    大きな健康被害が出ていない理由について、「生活を支える医療の充実」「きずな貯金」「市民の意識改革」の成果とみる。

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