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【人】山本明史さん「皮膚がんの専門医を全国に増やしたい」

No.4752 (2015年05月23日発行) P.12

山本明史 (埼玉医科大学国際医療センター皮膚腫瘍科・皮膚科教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-17

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  • 山本明史さん(Yamamoto Akifumi)

    埼玉医科大学国際医療センター皮膚腫瘍科・皮膚科教授

    1953年和歌山県生まれ。78年岐阜大卒。大垣市民病院皮膚科医長、国立がんセンター中央病院皮膚科医長、同病院薬物療法室医長などを経て、2007年より現職。日本皮膚科学会認定皮膚悪性腫瘍指導専門医委員会委員長

    「皮膚がんの専門医を全国に増やしたい」

    皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)の治療は、新薬が次々と登場し大きく進歩しつつある。そのメラノーマの治療と生存率向上に長年貢献してきたのが山本さんだ。

    「メラノーマは手術で腫瘍を全て切除することが基本ですが、かつては術後再発が多く、治らないがんの1つでした。1人でも多くの患者さんを助けるためにはどうしたらいいのか、考えた末に着手したのがインターフェロンβ(IFN-β)を使った術後補助療法でした」

    1985年には、18歳の女性の左手親指の爪にできたメラノーマを切除後、IFN-β治療を行い、当時は切断が原則だった指の温存に成功した。90年代前半には、術後の再発を予防するために、当時標準的だった3剤併用の抗がん剤治療にIFN-βを追加する術後補助療法の多施設共同試験を実施。5年生存率の有意な改善が確認され、IFN-βによる再発予防治療が全国に広がるきっかけとなった。

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