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無料立ち読み フルカラーでやさしくわかる! テーピングの基本 2章:各論 ②肘のテーピング 2 内側上顆炎(ゴルフ肘)

無料立ち読み フルカラーでやさしくわかる! テーピングの基本 2章:各論 ②肘のテーピング 2 内側上顆炎(ゴルフ肘)

はじめに

内側上顆炎は,手関節を掌屈させ,前腕を回内させる筋の近位付着部である内側上顆に炎症性の疼痛や筋腱付着部の変性を生じる病態である(図1)。

症状

・内側上顆の圧痛
・Reverse Mill’s test:他動的に手関節を背屈することで,内側上顆部に疼痛を誘発する
・Resisted wrist flexion test:被検者が手関節を掌屈させようとするのに抗して検者が抵抗を加えることで,内側上顆部に疼痛を誘発する(図2
・強い握手,ドアノブを回す動作で疼痛増悪

発生原因

抵抗に対して手関節を屈曲または回内させると,手関節屈曲筋群(橈側手根屈筋,尺側手根屈筋),前腕回内筋の収縮により内側上顆付着部に牽引力が加わる。これらの筋を使う動作を反復することで徐々に筋腱付着部に炎症や変性,時には石灰化を生じ,疼痛の原因となる。特に,表1に示す要因がベースにあると,症状増悪につながりやすい。

テーピングの目的

手関節屈筋/回内筋群の伸張性収縮をサポートし,付着部へ加わる牽引力を減らすことが主な目的となる。

効用

①テニスやゴルフなどスイング動作において,ボールインパクト時に生じる肘関節内側に生じる違和感や不安感の軽減
②症状の悪化を防ぐ

ターゲット

・前腕手関節屈筋群(尺側手根屈筋,浅指屈筋,橈側手根屈筋)

内側上顆炎(ゴルフ肘)に対するテーピング

 動画1

 スタート姿勢  坐位もしくは立位

テーピングの方法 step by step

〈使用するテープ〉
•キネシオロジーテープ 50mm幅
─前腕の長軸の長さにカットしたもの 3本
─前腕の周径の長さにカットしたもの 1本
─手首の周径の長さにカットしたもの 1本


テーピングのコツpearlsと注意点pitfalls
•上腕骨外側上顆炎に対するテーピングと同様に,慢性的な問題に対しては起始部(上腕骨内側顆)から手関節の方向にテープを貼付する。
•前腕近位部への圧迫は,血流制限による易疲労が生じる可能性があるため,強すぎないようにする。また,正中神経や尺骨神経の存在にも注意する。

越田専太郎,大内 洋


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