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28 貧血[【実践】ちょいたし漢方]

登録日: 2014.01.25 最終更新日: 2025.09.20

新見正則 (帝京大学外科准教授)

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使い方の説明
▶保険適用漢方薬をできる限り優先して割り付けています。
▶処方の最後に<保>があればツムラの直接的病名が保険収載されています。
( )の番号や保険の適応病名はツムラのエキス剤に準じています。
▶特別な記載がない限り,成人は毎食前に1包ずつ,1日3回内服です。
▶子どもの1回量は小学生は1/2,幼稚園は1/3,それ以下は1/4包を筆者は目安にしています。
▶基本的にツムラ保険適用漢方エキス剤129種類(顆粒128種類+塗り薬1種類)の範囲での解説です。
▶一手目が効かないときは,併用せずに,二手目,三手目と切り換えて下さい。
▶西洋薬部分の「なし」とは,一般的に対処できる薬剤がないという意味です。
▶表中の「1日量」とは1日3回服用した場合,摂取することになる「煎じる前の生薬の量」のことです。


Point① 輸血という概念も技術もない時代には,貧血は命に関わる症状でした。漢方では当帰・芍薬・川芎・地黄からなる四物湯 が貧血様症状に有用と思われていました。

Point② 四物湯(71)を含む漢方薬は,四物湯(71),十全大補湯(48),芎帰膠艾湯(77),当帰飲子(86),大防風湯(97),温清飲(57),荊芥連翹湯(50),柴胡清肝湯(80),七物降下湯(46),疎経活血湯(53),猪苓湯合四物湯(112)です。

基本となる対応

輸血/鉄剤/メチコバール®(悪性貧血時)など

一手  まずこれをためしてみよう

大人(がっちり):十全大補湯(48)<保>
大人(中肉中背):十全大補湯(48)<保>
大人(虚弱)十全大補湯(48)<保>
女性:当帰芍薬散(23)<保>
高齢者:十全大補湯(48)<保>
子ども:小建中湯(99)


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