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22 腎疾患[【実践】ちょいたし漢方]

登録日: 2014.01.25 最終更新日: 2025.09.20

新見正則 (帝京大学外科准教授)

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使い方の説明
▶保険適用漢方薬をできる限り優先して割り付けています。
▶処方の最後に<保>があればツムラの直接的病名が保険収載されています。
( )の番号や保険の適応病名はツムラのエキス剤に準じています。
▶特別な記載がない限り,成人は毎食前に1包ずつ,1日3回内服です。
▶子どもの1回量は小学生は1/2,幼稚園は1/3,それ以下は1/4包を筆者は目安にしています。
▶基本的にツムラ保険適用漢方エキス剤129種類(顆粒128種類+塗り薬1種類)の範囲での解説です。
▶一手目が効かないときは,併用せずに,二手目,三手目と切り換えて下さい。
▶西洋薬部分の「なし」とは,一般的に対処できる薬剤がないという意味です。
▶表中の「1日量」とは1日3回服用した場合,摂取することになる「煎じる前の生薬の量」のことです。


Point① 腎疾患に漢方だけで対処するなど馬鹿げています。しかし,柴苓湯(114)の併用でステロイドの減量がうまくいくことは多々経験します。

Point② 越婢加朮湯(28)は麻黄剤ですので,腎血流量の減少の危険もあり,専門の医師が併用すべきと思っています。

Point③ 透析のない昔は腎不全は死の病でした。いろいろと漢方を試したのでしょう。保険の適応病名として腎疾患を有する漢方薬は少なくありません。

基本となる西洋薬

ステロイド/クレメジン®/ACE阻害薬など

一手  まずこれをためしてみよう

大人(がっちり):柴苓湯(114)
大人(中肉中背)柴苓湯(114)
大人(虚弱)柴苓湯(114)
女性:柴苓湯(114)
高齢者:柴苓湯(114)
子ども:五苓散(17)<保>


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