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糖質摂取とGERD症状の関連は?【高浸透圧食品が直接食道粘膜刺激を誘発する】

登録日: 2017.06.07 最終更新日: 2026.02.21

眞部紀明 (川崎医科大学検査診断学(内視鏡・超音波)准教授)

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胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)の治療において胃酸分泌を促す食品の制限として脂質制限がありますが,患者からの訴えでは,まんじゅう,あんパンなどの糖質の摂食後にGERD症状が出現することがあるようです。糖質食と胃酸分泌,GERD症状の出現に関するエビデンスはあるのでしょうか。

(千葉県 K)


【回答】

ご指摘のように食品の内容によってはGERD 症状を誘発するものがありますので,GERD治療に際しては,薬物療法下に生活習慣の改善・変更を行うことが有効と考えられています。GERD患者の症状出現に関しては,摂取した食物により胃酸分泌が刺激され,胃酸を混じた胃内容物が食道に逆流する機序が一般的ですが,それ以外に食物が直接的に食道粘膜を刺激することで症状が出現する機序も考えられています。

これまでに報告されているGERD症状に影響する食品には,高脂肪食,粘膜刺激性食品,甘味食品などが挙げられます(表1)1)

高脂肪食は胃排出能の低下および下部食道括約部(lower esophageal sphincter:LES)圧の低下作用から,胃内容物を食道へ逆流させやすくすることが判明しています。一方,柑橘類のような酸性食品やとうがらし,わさびなどの香辛料は直接,食道粘膜を刺激することでGERD症状を誘発すると言われています。


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