JA長野厚生連佐久総合病院グループの佐久医療センター(長野県佐久市)に勤務していた元看護師の男が、電子カルテに記録された入院患者情報を不正利用し、無人の自宅を狙って窃盗を繰り返していた容疑で逮捕された問題で、佐久総合病院の渡辺仁統括院長は10月22日、「患者さんや地域の皆様からの信頼を著しく損なう事態となったことは極めて遺憾。厳粛に受け止めている」とのコメントを発表した。
元看護師が患者情報を不正利用していた疑いがあることは捜査の過程で判明。佐久総合病院は、捜査への協力を最優先とし、警察からの照会に基づき必要な情報を提供、事実関係や影響範囲の確認を慎重に進めていた。元看護師は9月9日付で懲戒解雇処分とした。
■「電子カルテのアクセス監視強化」などに取り組む方針
渡辺統括院長は「患者さんの大切な個人情報を預かる医療機関として、このような事態を招き、被害に遭われた方をはじめ地域の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを心より深くお詫び申し上げる」と陳謝。
被害者には「誠意をもって真摯に対応していく」とし、再発防止策としては「電子カルテのアクセス監視体制の強化」「診療目的外の閲覧禁止の周知徹底」「個人情報保護・情報セキュリティに関する職員教育の強化」などに取り組んでいくとしている。
佐久総合病院グループは、1944年の佐久病院開設以来、地域の医療・保健・福祉に先駆的に取り組んできた歴史を持ち、現在は、佐久医療センターを含む3病院、1診療所、2老人保健施設、7訪問看護ステーションなどを有するグループに発展している。