厚生労働省は2026年9月29日、『令和8年版厚生労働白書』(以下、白書)を閣議報告し、公表しました。副題(第1部のタイトル)は、「これからの医療・介護・福祉の現場で働くことを考える」です。これはやや抽象的ですが、中身は、2040年に向けた、医療・介護・障害者福祉(以下、福祉)におけるテクノロジー(ICT、AI、ロボット等)の活用による生産性向上が中心です。
白書は、今までも医療、介護、福祉をテーマにしたことはありますが、3分野を統一的・横断的に扱ったのは今回が初めてで、テクノロジーと生産性向上を正面から取り上げたのも初めてです。副題に「現場」が含まれたのも初めてで、3分野の先進的施設・事業所・企業の詳細な「取材事例」(この表現も初めて)が合計13も掲載されています。
以下、第1部の構成と概略、及び私が注目した点と物足りなさや疑問に感じたことを書きます。