

皆さん,こんにちは。「心房粗動」(atrial flutter)について,前回に続いて解説したいと思います。なお,略記するなら“AF”よりも“AFL”がベターです,と言いましたので,これからもそのようにします。
narrow QRS tachycardia
臨床現場でよく遭遇する病態に,「QRS幅の狭い頻拍」があります。
・QRS幅が狭い:<120ms(3目盛り)
・頻脈:心拍数≧100/分
この両者を満たす心電図でそのように言います(以下でも基本的に同じ表現を用いることにします)。わが国では,“narrow QRS tachycardia”という表現が,ほぼ同義として用いられていることが多いと思います。英語圏では,“NCT”(narrow QRS-complex tachycardia)という略語*1が主流です。
循環器専門医は,とっても複雑な手順・内容で考えるかもしれません。でも,そんな“芸当”は,誰にでもできるわけではありませんよね。非専門医や心電図初学者にとって,最低限,これは見わけろ的な内容として,拙著1)などでは“ASAP法”を提唱しています。“ASAP”と言いますと,通常は“as soon as possible”のことを指しますが,ここでは4つの頻拍に相当します。専門医レベルですと,「⑤その他」も保険として書いておく必要はあるかもしれませんが,大半のケースは①~④だけで十分です!