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患者アンケートを通じたクリニックの経営改善[クリニック経営戦略「お悩み相談室」(第27回)]

登録日: 2026.08.13 最終更新日: 2026.08.13

小松大介 (株式会社メディヴァ・コンサルティング事業部長) 越路公雄 (株式会社メディヴァ・コンサルティング事業部)

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質問
当院の診療やサービスへの満足度が実際にどの程度なのか気になっており,受診者アンケートを取りたいと思っています。クリニックのより良い経営に生かすためには,どのような方法で行うのが良いでしょうか。

回答
アンケートを実施することで,自院に対する率直な評価と要望を拾い上げることができます。実施の準備や回答の集計に多少労力はかかりますが,方向性が間違っていないかどうかを客観的に把握するために,Webフォームなども活用して実施することをお勧めします。今回は,外来診療と在宅医療それぞれのパターンにおけるアンケートの実施方法や回答結果の見方について,概要を説明します。

〈今回の数字〉
アンケートの回収率は50〜60

上の数字はあくまで経験則に基づくものであり,実施方法や患者さんとの関係性によって変わりますが,郵送などによって回答を依頼する場合,アンケートの回収率は,良くて「半分強」となります(連携先向けアンケートの回収率はこれよりも高くなります)。集めたい回答数をイメージし,そのために必要な母集団の数を考えた上で,アンケートの実施方法を決める必要があります。

1. アンケート実施の目的と注意点

冒頭でも述べたように,アンケート実施の目的は,患者さんや関係者の意見や考えを知り,それらを通じて,自院に対する満足度や課題を客観的に把握することです。クリニックの経営や運営について,「なんとなくこれまでの方向性で良いと思うが,本当に大丈夫なのだろうか」と思うことがあれば,定期的にアンケートを実施し,定性的な内部環境の把握と改善に役立てることをお勧めします。

アンケートはただ実施すれば良いというものではなく,あらかじめ注意しておくべきことがあります。アンケートに協力してくれる回答者は,比較的満足度の高い患者さんが多いという点です。そもそも自院を離脱した患者さんの意見を拾い上げることはできないため,想定以上に,また,実際以上に良い結果が出てくる可能性が高いことを念頭に置く必要があります。しかし,その中でも改善の参考になる貴重な意見をもらえることもありますので,「良い結果だった」と安心して終わらせずに,しっかり改善につなげることが重要です。

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