サノフィは7月21日、高用量インフルエンザHAワクチン「エフルエルダ筋注」について、2026年秋(2026/27シーズン)の発売を断念すると発表した。国内の製造委託先で一部製造プロセスの確立・検証に時間を要し、計画通りの供給が送れる見通しとなったため。現在、当該設備での製造は一時停止している。
これを受け、厚生労働省は都道府県などに対して26/27シーズンの定期接種への導入を見送る通知を同日付で送付した。エフルエルダを巡っては、厚労省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会が、10月1日から75歳以上の定期接種に追加する方針を了承していた。
サノフィによると、今回の発売時期の変更は、臨床試験で評価されたエフルエルダの有効性や安全性に影響を与えるものではなく、日本以外で供給される製品にも影響はないという。
エフルエルダは、加齢に伴う免疫機能の低下を踏まえて開発された高齢者向けのワクチンで、標準用量ワクチンの4倍量の抗原を配合する。日本では2024年12月、60歳以上の成人を対象とする「インフルエンザの予防」の適応で製造販売承認を取得した。
サノフィは、関係機関と連携し、できるだけ早期の発売を目指す。