ノボノルディスクファーマは6月30日、肥満症に加え、代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)の適応が承認されたGLP-1受容体作動薬「ウゴービ皮下注」(一般名:セマグルチド)について解説するメディア向けセミナーを開催した。
MASHは、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の名称変更により2023年より国際的に使用されるようになった病名。代謝異常を背景に肝臓に炎症や繊維化を引き起こす慢性進行性の疾患で、自覚症状が乏しいまま進行し肝硬変・肝がんにつながるリスクがある。
治療薬には米国FDAが2024年に承認したレスメチロムがあるものの日本では使用できないため、6月19日にMASHの効能・効果の承認を取得したウゴービが国内で唯一の治療薬となる。
セミナーで登壇した国際医療福祉大学熱海病院の中島淳病院長(写真)は「まさにゲームチェンジャー。パラダイムシフトと言っていい」とMASH治療薬登場の意義を強調。
肝線維化ステージF2・F3の患者がウゴービの投与対象となることから、これからはFIB-4 indexなどを用いて地域のかかりつけ医が高リスク患者を選別し消化器・肝臓内科の専門医につなげるなどして「早期診断・早期介入を推進していくことが重要」と述べた。

「ウゴービ皮下注」の用法・用量
0.25mgから投与を開始し、週1回皮下注射。4週間の間隔で、週1回0.5mg、1.0mg、1.7mg、2.4mgの順に増量し、以降は2.4mgを週1回皮下注射(患者の状態に応じて適宜増減)