厚生労働省は7月3日、限定出荷が続くADHD治療薬「コンサータ錠」(一般名:メチルフェニデート塩酸塩)について特例的に薬局間譲渡を認めることを決めた。7月中旬をめどに正式に認める。上野賢一郎厚労相が同日の記者会見で発表した。
コンサータは近年の需要増を受け、2025年9月から限定出荷の状況が続いており、厚労省は早期の限定出荷の解除に向け製造販売業者のヤンセンファーマに対し増産を要請。医療機関・薬局に対し当面必要な量のみの購入を求めてきた。
ヤンセンファーマによると、安定在庫の確保などの取り組みにより徐々に改善の兆しは見られるものの、依然として特約店や医療機関などに十分な在庫を確保できる状況には至っていない。
3日の会見で上野厚労相は「コンサータは依存性や乱用リスクが高く、投薬する医師、医療機関、薬局を限定するなど、厳格に流通を管理している」としながら、患者団体の要望などを踏まえ「薬局間譲渡のあり方について製造販売業者と協議を重ねてきた」と説明。
特例的に認めるのは「流通管理システムに登録された薬局間での譲渡・譲受」とし、期間については「現在の供給不足が解消するまでの当面の間」とした。厚労省は準備が整い次第、関連通知を発出する方針。