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爪疾患の新常識:陥入爪と巻き爪に対するアプローチ[〈プライマリ・ケア医が知っておくべき〉クイズで学ぶ 皮膚科診療の“新常識”(23)]

登録日: 2026.06.25 最終更新日: 2026.06.25

細川僚子 (慶應義塾大学医学部皮膚科学教室)

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Q

20歳代,男性。数カ月前より左母趾の痛みを自覚し,近医でテーピング法,コットンパッキング法(爪と皮膚との間に綿などを挟む)を行うも難治であった。当科初診時,左母趾爪の内側縁が皮膚に刺入し,側爪郭の皮膚全体が発赤・腫脹して痂皮を伴っていた(図1)。
本患者において,まず行うべき治療は以下のうちどれか。

テーピング法
抗菌薬の内服・外用
不良肉芽に対する液体窒素療法
外科的治療

陥入爪と巻き爪の違い

陥入爪は,爪が刺入することにより,爪周囲の皮膚に炎症を起こしている状態である。一方,巻き爪は,爪が過度に内側に弯曲している状態を指す。巻き爪に陥入症状を伴う場合があるため,両者はしばしば混同されるが,炎症の有無が鑑別のポイントとなる。

陥入爪の原因

陥入爪の原因は,爪側縁の刺入である。これにより,側爪郭と呼ばれる爪の両サイドの皮膚に炎症が生じ,強い痛みや側爪郭の発赤・腫脹を,さらには不良肉芽の形成を認めるようになる。刺さった爪を放置したまま抗菌薬の内服や外用を,あるいは不良肉芽に対する液体窒素療法を行っても,十分な治療効果は望めない。むしろ炎症が長引き,爪の刺入がますます強まるという悪循環に陥る。したがって,陥入爪に対するアプローチとしては,刺入している爪を部分的に取り除くことが有用である。

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