質問
特に繁忙期は,待合室が混雑して患者さんからクレームが出ることがあります。対策として,Webで予約ができるよう,予約システムの導入を考えていますが,選び方・始め方のポイントはありますか?
回答
Web予約を導入することで,患者さんの来院時間を分散させたり,混雑状況を可視化したりすることが可能になります。診療科や患者層など,クリニックによって適切なWeb予約のパターンや,それに対応したシステムが異なるため,まずは自院の状況を把握し,方向性を決めることから始めましょう。
民間のコンサルタント会社の調査結果2)によると,全国のクリニックにおけるWeb予約システムの導入率は21.9%です。一方,新規開業クリニックでは全体よりも高く,62%となっています3)。診療科別に見ると,小児科(55%),産婦人科(54%),耳鼻咽喉科(45%)が高く,内科は18%にとどまっています4)。
1. 医療業界におけるWeb予約の浸透状況
2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大以降,利便性向上と業務効率化の観点から,各業界においてWeb予約システムの導入率が高まりました。50歳代以上の層も70~80%が何かしらのWeb予約の利用経験があり1),世代を問わずWeb予約が浸透していると考えられます。
医療業界においては,2019年までは,小児科や耳鼻咽喉科などの混雑しやすい診療科でWeb予約システムの導入が進んでいたものの,限定的な普及でした。2020~2023年のコロナ禍では,院内感染防止を目的として,Web予約の導入が増加しました。その後も,業務効率化や患者満足度向上を目的として,医療業界全体でWeb予約の導入が進んでいます。
