皆さん,こんにちは。今回のテーマは,「ミネソタコード」(Minnesota code)です。心電図を勉強していたら,一度は耳にしたことのある用語でしょう。「今ひとつピンと来ないぞ」という方。上の心電図をご覧下さい。「左肩~左胸にかけての重だるい感じ」を訴えて受診した男性の記録です(図1)。

波形自体も気になるかとは思いますが,ご注目頂きたいのは,最上段中央の日付や患者氏名の下,自動診断の部分です。ここは勝手知ったるものと思うのですが,見てほしいのは両端の数字です。
左側の数字は,メーカーが定めた所見コードです。今回,ボクが話したいのは,実は右側,「8-1-1」や「1-1-1;Ⅰ」のほうです(□)! この“暗号”のような数字の羅列ですが,ミネソタコードって言うんです。疫学・統計学の分野で,心電図診断をデータとして落とし込むときに必要な所見の呼び名で,文字通り「コード」です。
なんとなく,この3桁の数字が心電図所見に対応してそうですよね? 今日はこれを解説したいんです。正確に言いますと,(オリジナルではなく)日本風にアレンジされたミネソタコードになります。コンセプトは同じですが。もちろん,“覚えるべき”対象とはならないですが,ルーツや経緯を知ると親近感が湧くと思います。前回の講義に引きずられ,なんとなく“歴史”チックになっていますが(笑),さぁ,ミネソタコード物語,スタートです!