厚生労働省は5月18日、日本イーライリリーの肥満症治療薬「ゼップバウンド皮下注アテオス」(一般名:チルゼパチド)について「中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群」の効能・効果追加を承認した。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の治療薬としては、これまでに炭酸脱水酵素抑制剤アセタゾラミドが承認されているが、電解質異常などの副作用の懸念があり、長期使用の有効性・安全性は確立されていないとされている。
2型糖尿病治療薬「マンジャロ」と同一成分を有するGIP/GLP-1受容体作動薬ゼップバウンドは、体重減少作用を有し、体重減少により無呼吸低呼吸指数(AHI)も減少させることが国際共同試験で示されている。米国FDAは2024年12月に同剤をOSAS治療薬として承認している。
厚労省は承認に当たり、ゼップバウンドをOSAS患者に使用する場合のガイドラインを作成。投与対象となる患者は「AHI15/h以上の患者」で「BMI27kg/㎡以上に該当する場合に限る」、施設は「循環器内科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、内科のいずれかを標榜する保険医療機関」とし、「痩身・ダイエットなどを目的に本剤を使用してはならない」と注意喚起している。
「ゼップバウンド」をOSAS患者に使用する場合の用法・用量
週1回2.5mgから開始、4週間の間隔で2.5mgずつ増量し、週1回15mgを皮下注射。忍容性が認められない場合は週1回10~15mgの範囲で投与量を調整できる