
9カ月前に嗄声を認め,近医耳鼻科で左声帯麻痺と診断された。2カ月前から嚥下困難が加わり,総合病院にて左カーテン徴候および左声帯麻痺を指摘された。3週前に両眼の視力低下(右0.6/左0.4),頭痛,悪心が出現した。同院脳神経内科にて頭部MRIを実施されたが異常を指摘されず(図1),その後,左側優位の難聴と耳鳴が加わったため,当科紹介受診となった。

既往歴は2カ月前から高血圧症,2年前から難治性の左強膜炎。内服薬はアムロジピン,カルベジロール,プレドニゾロン7mg/日。点眼薬はベタメタゾン,タクロリムス。
身体診察では,体温36.4℃,脈拍数78回/分,血圧124/75mmHg。左強膜炎,左カーテン徴候を認めたが,ほかに明らかな異常を認めない。
一般血液・生化学検査での異常値は,WBC 1万3010/μL(好中球90.4%),Plt 38.7×104/μL,CRP 9.74mg/dL。髄液検査は初圧14cmH2O,総細胞数3個/μL,総蛋白47.7mg/dL。
