2型糖尿病を合併する慢性腎臓病(CKD)治療薬「ケレンディア」(一般名:フィネレノン)への「慢性心不全」の適応追加が2025年12月に承認されたことを受け、バイエル薬品は2月19日、メディア向けセミナーを開催した。
ケレンディアは、ドイツ・バイエル社が創製した非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬。慢性心不全の適応追加は、国際共同第Ⅲ相臨床試験の結果に基づき承認された。日本循環器学会・日本心不全学会「2025年改訂版心不全診療ガイドライン」は左室駆出率(LVEF)40%以上の心不全治療でケレンディアを推奨クラスⅡaに位置づけている。
セミナーで講演したかわぐち心臓呼吸器病院循環器内科部長の佐藤直樹氏(写真)は、ケレンディアの対象となる患者像について①40歳以上、②NYHA心機能分類 classⅡ-Ⅳ、③LVEF≧40%、④eGFR≥25mL/min/1.73㎡、④血清カリウム値≤5.5(5.0)mmol/Lが適応になるとの考えを示し、「予後改善目的で投与することを常に念頭におくことが重要」と説明した。
血清カリウム値5.5mmol/Lまで投与可能であることを強調し、「カリウム上昇で(投与を)止めてしまうことによりイベントリスクは逆に上がる可能性がある」と注意喚起した。

慢性心不全治療に使用する場合の「ケレンディア」の用法・用量
①eGFRが60mL/min/1.73㎡以上:20mg 1日1回から投与開始
②eGFRが25mL/min/1.73㎡以上60mL/min/1.73㎡未満:10mg 1日1回から投与開始