厚生労働省は3月5日、2026年度薬価基準改定(4月1日実施)を告示した。当初の予想を大きく上回って市場規模が拡大した医薬品に適用される「市場拡大再算定」では、最大40%超の薬価引下げが行われることが分かった。
今回の改定では、薬価基準収載医薬品に対し、薬価調査結果に基づき医療費ベースで0.86%、薬剤費ベースで4.02%の引下げが行われる。
中医協で決まった薬価制度改革により、市場拡大再算定ルールについては類似品にも適用する「共連れ」が廃止され、13成分31品目(持続可能性特例価格調整対象品を含む)を対象に薬価引下げを行うこととなった(表参照)。
25%以上の大幅引下げとなるのは、再生不良性貧血などの治療に用いる「ロミプレート」(引下げ幅40.6%)、クリオピリン関連周期性症候群などの治療に用いる「イラリス」(同25.0%)、慢性心不全や高血圧症の治療に用いる「エンレスト」(同25.0%)。
■28成分49品目の薬価維持終了、控除額918億円
一方、不採算のため薬価の引上げや薬価維持を行う「不採算品再算定」は232成分704品目に適用される。
新薬創出加算(新薬創出・適応外薬解消等促進加算)から名称変更された「革新的新薬薬価維持制度」で薬価が維持されるのは383成分653品目(95社)。後発品上市または収載後15年経過で薬価維持期間が終了し制度による累積額が控除されるのは、糖尿病治療薬「フォシーガ」、抗血小板剤「エフィエント」など28成分49品目。控除額は約918億円に上る。
