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高電位差【前編】/Increased QRS voltage[Dr.ヒロの学び直し!心電図塾(第94回)]

登録日: 2026.03.06 最終更新日: 2026.03.13

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皆さん,こんにちは。QRS波が通常よりも高くなってしまう心電図所見について,今回から2回にわけて解説したいと思います。名称的には,「高電位差」ということになるかと思います*1

この連載,もうすぐ100回だというのに,こんなにベタなテーマがまだ残っていました(笑)。先頭に“左室”という言葉をつけてもほぼ同義ですが,つけなくとも意味は通じると思います。ここで注意されたいのは,既に扱った「高いR波」とは別の異常とお考え下さい。こちらは,本来は低い(高くない)はずのV1やV2のR波が増高してしまう病態でした(No.5276,第76回参照)。お間違えなく。

ところで,「高電位差」の英語表現はおわかりでしょうか? 「低電位差」は“low(QRS)voltage”でしたよね(No.5232,第56回参照)。“low⇔high”の関係からか,日々の臨床ではどうしても,“ハイ・ボルテージ”,または,それを略した“ハイ・ボル”と言ってしまいがちです(“三つ子の魂”でしょうか,少なくともこの表現,ボクもときどき使ってしまいます…)。まぁ,絶対的にダメというわけでもないようですが,英語文献などでは,“high”よりは“increased”のほうが用いられている印象です。

ですから,表題の英語タイトルもそのようにしてみました。英語に詳しい方,もし間違っていたら教えて下さい!


*1 「低電位差」のレクチャーでもお伝えしましたが,やはり“差”はあったほうがよいと思います。

▶少しだけ昔話

循環器レジデント生活も終えた後の話です。医師としては,5〜6年目くらいだったでしょうか。心電図に関して,既に学生時代のような“劣等生”ではなくなっていた,ボクが大学院生時代の話です。

ある日,研究室で,不整脈や心電図に詳しいという,X先生から唐突に“試問”を受けました。強烈に覚えている,そのときの会話をリアルに再現してみます。

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