呼吸器編④ 日本プライマリ・ケア連合学会監修
本連載では,日本プライマリ・ケア連合学会/全日本病院協会が実施している「総合医育成プログラム」の中から,選りすぐりのクリニカルパールを紹介します。現場のニーズを熟知しているエキスパートが,プライマリ・ケア医にとって「まさにそこが知りたかった!」というポイントをわかりやすく解説します。
◆胸部X線で腫瘤陰影を見逃しやすいのは,「肺尖部,鎖骨裏/肋骨裏,肺門部,縦隔/心陰影の裏,横隔膜の裏」
1 プライマリ・ケアで正しく肺癌検診を行う
肺癌の早期発見が重要なのは言うまでもないが,正しくスクリーニングすることが肝心である。肺癌検診の推奨基準を表1 1)2)にまとめた。日米で対応にやや差があるが,おおむね「40歳以上での年1回の胸部X線」,もしくは「50歳以上で重喫煙歴(20pack-years,喫煙指数:400以上)がある方への年1回の低線量CT」が推奨されている。低線量CTは通常のCTの約1/10(約1mSv)の線量で行うため,画像は粗くはなるが,腫瘍のスクリーニングには十分な画質を担保している。低線量CT検診を行っている自治体もあるが,自施設の近隣で行える検査機関を把握しておくことも重要である。
