ご相談内容
私は循環器内科クリニックを開業しています。通常の保険診療に加えて,勃起不全(erectile dysfunction:ED)治療などの自由診療にも少しずつ力を入れていこうと思い,半年ほど前からGoogle広告を始めました。最初は自分で勉強しながら月5万円くらいの予算で運用し,新患も少しずつ増え,手応えを感じていました。ただ正直に言うと,広告の管理を面倒に感じるようになり,ある時期から業者に運用を任せることにしました。
すると,広告費は月30万円ほどに膨らみ,そのうちの2割近くが手数料でした。しだいに「この費用は本当に広告効果に見合っているのか?」という疑問を感じ,再び自分で広告を運用することにしました。
ですが,設定をいじった直後の月に,広告費がまさかの100万円を超える事態になってしまいました。自分でもどうしてこんなことになったのか,正直わからず……。Googleにも問い合わせをしてみましたが,返金は難しそうです。
再び広告の運用を業者に任せるべきなのか,自分で続けるべきなのか,判断がつきません。どうしたらよいのでしょうか。
河村よりご回答
クリック課金型広告には,見えない落とし穴があることを理解しておく必要があります。Google広告などのPPC(pay per click)は,「リスティング広告」や「クリック課金型広告」とも呼ばれ,適切に運用すれば新患獲得に直結する強力なツールです。しかし,クリック単価の上限設定や地域ターゲティングなどを正しく行わないと,1クリック数千円となり,お金が無限に吸い込まれる「ブラックホール広告」になってしまいます。特にED治療などの自由診療は競合も多く,クリック単価が高騰しやすい領域です。
広告費が高額になってしまった場合でも,Googleとの返金交渉は基本的には難しいです。ただし,Google側のシステムエラーや不正クリック(ボットによるクリックなど)が判明した場合は,一部返金される可能性があります。
今回のケースでは,ご自身で再び広告運用を始めたことで,設定ミスやクリック単価の上限設定の漏れが発生した可能性が高く,その結果が高額請求につながったと考えられます。