アキュリスファーマは12月24日、経鼻投与型抗けいれん剤「スピジア点鼻液5mg、同7.5mg、同10mg」(一般名:ジアゼパム)の販売を開始した。薬価は5mg 0.1mL 1瓶:8336.50円、7.5m 0.1mL 1瓶:9337.60円、10mg 0.1mL 1瓶:1万120円。販売情報提供活動はグループ会社のヴィアトリス製薬合同会社が行う。

スピジア点鼻液は、てんかん重積状態、または、てんかん重積状態に移行する恐れのある発作が起きた時に投与する国内初の経鼻投与型抗けいれん剤。成人では医療機関外で投与可能な初のレスキュー薬(てんかん発作時に緊急的に投与する治療薬)となる。多施設共同国内第3相臨床試験などの結果に基づき今年6月に承認された。
ジアゼパムは、てんかん発作時の治療薬として主に注射剤の剤形で約60年にわたり日本で使用されてきたが、対象患者や投与するまでの時間にアンメットニーズがあった。
アキュリスファーマのソナ・キム社長はスピジア点鼻液発売に当たり「成人のてんかん患者にレスキュー薬という選択肢をお届けできることを心より嬉しく思う」とコメントしている。
「スピジア点鼻液」の効能・効果/用法・用量
【効能・効果】てんかん重積状態
【用法・用量】成人および2歳以上の小児には、患者の年齢・体重を考慮し5~20mgを1回鼻腔内に投与。効果不十分な場合は4時間以上あけて2回目の投与ができる