中央社会保険医療協議会の12月19日の総会では「特定疾患療養管理料」を巡り、各側の意見が対立する場面が目立った。支払側は生活習慣病患者が算定患者に含まれる点を問題視し、算定回数を月1回に制限することや「外来管理加算」との併算定を不可とすることなどを求めたが、診療側は強く反対した。
厚生労働省は同日の総会に、「特定疾患療養管理料」算定患者の主傷病名および全傷病名の上位50位のリストを提示した(いずれも複数の傷病名が記載されている場合はそれぞれを集計しているため、算定対象外疾患が含まれる)。
支払側の松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は24年度診療報酬改定で対象疾患から除外されたにもかかわらず、いずれのリストにも生活習慣病患者が含まれる点や改定後に気管支喘息と胃炎の患者が増加した点などについて、「違和感を覚える」と問題視。「まずは傷病名の組み合わせも確認した上で、対象疾患はさらに絞り込むべき」と訴えた。
「特定疾患療養管理料」算定患者のうち34.2%が「特定疾患処方管理加算」を算定していない点にも注目し、①28日未満の処方で1カ月に複数回受診している患者がいるのではないか、②例えば、胃炎と高血圧で月2回の診療所を受診し、「特定疾患療養管理料」と「外来管理加算」を併算定した場合の評価は「生活習慣病管理料II」よりも高くなる―などを問題提起。その上で、「計画的管理の重複評価の是正、長期処方やリフィル処方を活用して患者の通院負担を軽減する観点で、『特定疾患療養管理料』の算定を月1回にすることや、『外来管理加算』との併算定を不可とすること、評価の一本化を検討すべきだ」と提案した。
■「医師は患者の状況に応じ最適な点数を選択しており問題はない」診療側が反論
これに対して診療側の江澤和彦委員(日本医師会常任理事)は、「外来管理加算」、「特定疾患療養管理料」、「生活習慣病管理料」はそもそも評価の対象になる診療行為等が異なり、「医療機関が複数の疾患を有する患者の状況に応じて最適な点数を選択しているという意味で、資料で示された内容には何ら問題がない」と反論。月1回算定や「外来管理加算」との評価一本化などの提案は、「現状とは乖離する意見だ」と不快感を示した。