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これからの死亡診断書・死体検案書の課題:診療情報の共有・提供,異状死,老衰[〈今日使える〉死亡診断書・死体検案書の書き方・考え方〜当直・在宅・事故(22 最終回)]

登録日: 2025.12.30 最終更新日: 2025.12.30

久保真一 (福岡大学名誉教授)

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病院外死亡の増加と死亡場所の多様化

わが国の総死亡数は,年間160万人を超えており,2040年頃には約168万人とピークを迎え,2050年までは年間約160万人の総死亡数が続くと予想されています。医療と介護の役割分担が進む中,地域医療構想1)のもと病床数が制限された結果,病院・診療所での死亡の割合は,2005年の82.4%から2023年には65.7%まで低下しています。総死亡数は増加しているものの,病院での死亡数は,地域医療構想が始まった翌年の2015年から年間100万人程度にとどまっています。その結果,病院外での死亡数は年々増加し,60万人に達しようとしています。病院外死亡のうち介護医療院・介護老人保健施設(約7万人)と老人ホーム(約20万人)での死亡が約半数を占め,残りの半数が自宅(約26万人)となっています(図12)。80%を超える人が病院で死亡していた20年前と異なり,死亡場所が多様化している現在,死亡診断書を作成するにあたり,改めて「死亡診断書・死体検案書の書き方・考え方」を確認することは重要です。

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