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脳出血による在宅死[〈今日使える〉死亡診断書・死体検案書の書き方・考え方〜当直・在宅・事故(21)]

登録日: 2025.12.29 最終更新日: 2026.01.06

久保真一 (福岡大学名誉教授) 近藤稔和 (和歌山県立医科大学法医学教室教授)

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【症例】

82歳,女性。56歳の娘と2人暮らしである。令和◯年3月10日の午前7時30分頃,同居の娘が出勤のため家を出たとき,母親に特段の異常を認めなかった。同日午後7時頃,帰宅した娘が台所で倒れている母親を発見し,直ちにかかりつけ医に連絡した。午後7時30分頃,医師が到着したとき,既に心肺停止で,死後硬直が発現していたことから,死亡が確認された。かかりつけ医は異状死体として警察に連絡した。娘が帰宅したとき,自宅は完全に施錠されており,母親が倒れているところには,食物残渣の嘔吐の痕跡を認めた。

既往症として,高血圧症,狭心症,僧帽弁狭窄症,子宮筋腫があった。かかりつけ医は,高血圧症,狭心症,僧帽弁狭窄症を治療しており,処方薬にワルファリンも使用していた。

警察による検視の結果,直腸内温度33℃(同日午後10時),外気温10℃。死後硬直は全身諸関節で軽度〜中等度残存し,死斑は背面に暗赤紫色のものが中等度発現,指圧で容易に消退した。角膜はほとんど混濁がみられず,瞳孔不同を認めた。そのほか,明らかな損傷は認めなかった。死後CT検査において,左大脳基底核部に脳出血を認めた。

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