2025年度の薬価調査における薬価と市場実勢価格の平均乖離率は約4.8%だったことが12月3日、中央社会保険医療協議会総会に報告された。25年度の中間年薬価改定のために実施された前回調査(24年度)に比べると0.4ポイント縮小した。
25年9月取引分を対象に調査し、販売サイドから10月末までに報告があったものを集計した。分野別の平均乖離率は、先発医薬品(後発医薬品なし)3.6%、先発医薬品(後発医薬品あり)9.6%、後発医薬品8.7%、その他の品目1.9%。投与形態別の平均乖離率は、内用薬5.8%、注射薬3.2%、外用薬6.8%、歯科用薬剤▲9.5%だった。
後発医薬品のシェア率は、数量シェアが約88.8%(前回調査比3.8ポイント増)、金額シェアが約68.7%(6.6ポイント増)となり、いずれも前回調査に比べて上昇した。
■特定保険医療材料の平均乖離率は約1.3%
25年度の特定保険医療材料価格調査の速報値も報告された。それによると、特定保険医療材料価格の平均乖離率は約1.3%で、23年度の前回調査時から1.2ポイント縮小したことが明らかになった。調査は一部を除き、原則25年5〜9月取引分を対象に実施。速報値は、販売サイドから11月12日までに報告されたものを集計した。