2024年度の医療機関の1施設当たり損益率(平均値)は一般病院が▲7.3%、一般診療所は医療法人が4.8%、個人が28.8%だったことが11月26日、医療経済実態調査の結果で明らかになった。一般病院は7割超が赤字。一般診療所は黒字を確保したが、損益率は低下傾向にある。特に医療法人の損益率は前年度からほぼ半減した。
全国の医療機関等から抽出した施設を対象に23年度及び24年度中に終了した2事業年度の損益状況を把握した。
一般病院全体の24年度の1施設当たり損益率は▲7.3%(前年度▲7.5%)。開設主体別では、医療法人▲1.0%(▲1.1%)、国立▲5.4%(▲5.8%)、公立▲18.5%(▲17.1%)、公的▲4.1%(▲5.5%)─となった。23年度からわずかに改善がみられる開設主体もあるが、24年度の損益率は総じて赤字となった。精神科病院の損益率は▲6.3%(▲4.6%)だった。
病院については「医療法人経営情報データベースシステム(MCDB)」の経営分析と同じ切り口で特別集計も行った。それによると、23年度および24年度の医業利益率(実調の損益率に相当)は、平均値・中央値とも全病院類型で赤字。24年度に医業利益率が赤字となった病院の割合は全体67.2%、一般病院72.7%、療養型病院53.0%、精神科病院66.0%─で、最も高い一般病院は7割を超える。厚労省は医療法人のみが対象のMCDBの経営分析と全体的なトレンドに差異はないと説明している。
■一般診療所は有床・無床、個人・法人を問わず損益率が低下
一方、一般診療所の24年度の1施設当たり損益率は、医療法人4.8%(前年度8.3%)、個人28.8%(32.0%)。病床有無別では、有床診療所が医療法人1.4%(2.5%)、個人23.0%(25.1%)、無床診療所が医療法人5.4%(9.3%)、個人29.1%(32.3%)─となった。黒字は維持しているものの、医業収益は全カテゴリーで前年度よりも悪化している。