検索

×
絞り込み:
124
カテゴリー
診療科
コーナー
解説文、目次
著者名
シリーズ

ヒルシュスプルング病(先天性巨大結腸症)[私の治療]

登録日: 2025.11.22 最終更新日: 2025.11.22

お気に入りに登録する

ヒルシュスプルング(Hirschsprung)病(以下,H病)は,腸管神経叢内の神経節細胞が欠如し,腸管蠕動障害(拡張不全)を生ずるため排便障害を呈する先天性疾患である。病変(神経節細胞領域)は肛門部から口側へ向かって種々の広がりを認める。胎生期の神経節細胞は口側から肛門側へ向かって遊走分布するが,その障害により発生すると考えられている。5000出生に1例程度認め,男児に多い。

▶診断のポイント

【症状】

出生前診断は困難である。出生後は,典型的には胎便排泄遅延(24時間以上)を呈し,その後も継続する便秘,腹部膨満,胆汁性嘔吐を認める。直腸ブジーを行うと便とガスが噴出する。


1 2