「肥満」とは,脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態を表し,日本では体格指数(body mass index:BMI)つまり「体重(kg)/身長(m)2」が25以上の場合と定義される。このうち「肥満症」は,肥満に起因あるいは関連して発症する健康障害を伴う疾患であり,医学的な見地から減量が必要となる。なお,BMIが35以上で健康障害を有する場合を「高度肥満症」と呼び,より専門的な診療を必要とする場合が多い。
▶診断のポイント
肥満症の診断にあたっては,単に「太っている」からでなく,「体重を減らすことにメリットがある人」を選び出すという視点が重要である。
