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ALS患者とのコミュニケーション[私の治療]

登録日: 2025.11.13 最終更新日: 2025.11.13

早川竜生 (国立病院機構新潟病院脳神経内科作業療法士) 中島 孝 (国立病院機構新潟病院名誉院長)

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筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)の障害の出現時期は様々だが,書字障害と発話障害により言語表出が徐々にできなくなり,最後は消失する(ALSの「疾患メモ」および「代表的症状・検査所見」については別稿「ALSの在宅医療」を参照されたい)。ただ失語症ではないため,そのときに使える随意運動機能を探りコミュニケーション法を確立する。ALSでは,眼球運動は障害されにくいので,これを利用した透明文字盤による意思伝達法を家族・支援者も習得し,コミュニケーションの維持を図る。気管切開下陽圧換気(TIV)療法による長期療養成功例では,その後,眼球運動障害や認知機能低下(前頭側頭型認知症または全般的な脳機能障害)が問題となることがある。


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